世論が消したほしーの監督

(長月二十五日)

 野球WBCの日本代表監督を決める人選が混迷している。北京五輪の代表監督を務め、最有力視されていた星野氏が、世間からの批判や、一部選手からの異論の声を受け、就任を固辞したためである。

 一連のニュース、私はずっと注目しているのだが、星野氏の固辞に対し、加藤コミッショナーや王特別顧問が、バタバタと対応している様を見ると、野村監督が先日「暴露」したとおり、やっぱり「出来レース」だったのかと思えて、がっかりする。

 もし、ゼロからの出発で、様々な選定条件を検討し、候補者を絞っていくという作業を行っていたのであれば、候補が一人辞退を表明したからといって、それほど慌ている必要はない。他の候補者も、きちんとリストアップされて、真面目に検討されていたのであれば、だ。

 しかし、「星野氏が候補から消えたことで、今月中とされた監督決定が、日本シリーズ後にずれ込む可能性が出てきた」(時事通信)というような報道を見る限り、大々的に体制検討会議など開きつつも、結局答えは最初から決まっていて、王や野村が推したという球界総意の形をとって、「ごり押し」するつもりであったようだ。裏でシナリオを練ったのが誰かはともあれ、あまりにファンを馬鹿にしている。

 ともあれ、結果的に星野氏を辞退に「追い込んだ」のは、ほかならぬファンたちの声であったように感じる。ネット上の、匿名の意見は、言葉汚いものも多かったが、とある署名サイトでは4000件を越える星野監督就任反対署名が集まったというし、NPB(日本野球連盟)事務局には、抗議の電話やメールが殺到したという。

 一方で、「出来レース」を暴いた野村監督や、「北京のリベンジの場ではない」と苦言を呈したイチローや松坂は、正義の味方として祀り上げられていた。

 世論が、プロ野球界の「動き」に対し「待った」をかけた例としては、オリックスと近鉄の合併問題が記憶に新しい。あのときは、結果として合併は止められなかったものの、楽天という新たな球団を仙台に生み出し、12球団の縮小化という最悪の事態は避けられた。

 今回、一部の世論が星野氏の個人攻撃に走っているのは残念だが、私は北京で惨敗した監督が、そのままWBCの監督を務めるのはおかしいと思うし、興行を優先したのか、密約があったのか、裏の理由を隠したまま、それっぽい会議までわざわざ開催して、「出来レース」で国民を欺こうとした、その策略がすんでのところで覆された結果自体は、ファンの勝利ではないかと思う。

 来週27日、改めて会議が開かれる予定というが、代案として挙げられているような、単純に「日本一監督を」という問題でもないはずだ。まだ、ひと悶着ありそうな気もして、やれやれである。 
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