謎の海洋民族モーケン
(長月十三日)
今日の昼間、NHKスペシャルの再放送で「謎の海洋民族モーケン」が放映されていた。モーケンとは、ミャンマーからタイ、マレーシアにかけての沿海部に暮らす少数民族のことで、二十一世紀の現代もなお、陸に定住せず、船の上で生涯を過ごす、世界的にも稀有な人たちである。
NHKスペシャルではミャンマー南部の海域に住むモーケンの一家族に焦点を絞り、その生活の様子を高橋克実のナレーションで淡々と伝えていた。素潜りで深さ二十メートルに達する潜水能力や、懐中電灯の明かりだけを頼りに、銛一本で夜でも漁をこなすことなど、「海の民」ならではの一面を紹介する反面、現金収入に乏しく、かつ世界的な水産資源乱獲のあおりを受け、漁場が荒らされてしまっている厳しい現状が映し出されていた。
さて。私がなぜモーケン族に興味を持って、テレビ番組を見たかというと、この夏タイのプーケットを訪れたからだ。プーケットというと、東南アジア随一のビーチリゾート、日本からの観光客も多い島として有名であるが、一方でモーケンの人々が拠点とする村があることは、ほとんど知られていない。
私(および妻と長男)が訪れたプーケット・シレイ島のモーケン族の村の様子については、ホームページに載せているので、そちらを参照されたいが、タイにおいてもミャンマー同様、政府は定住化政策を推し進めており、伝統を受け継ぎ続けていくことは容易ではないようだ。
モーケンの人々は、英語では別名 Sea Gypsy (海のジプシー)と呼ばれている。考えてみると、定住化を強要され、為政者から睨まれてしまうのは、本家のジプシー(ロマ)も同様だ。さらに、ちょっぴり飛躍した話になるかもしれないが、私もかつて2年半ほど、住所不定の放浪生活をしていたことがあった。管理をしたい側からすれば、厄介な存在だったのかもしれない。
日本人は一般的に農耕民族だと思われている(自身もそう思っている)。しかし一方で、海洋民族でもあると私は思う。国内で泊を伴うフェリーなどに乗船すると、日本は海洋国家だなあとつくづく感じるときがある。特に沖縄や、伊豆諸島、小笠原方面で暮らしている人々などは、ひょっとするとかつては、モーケン族と同じように、船上に生まれ、船上で育つような生活をしていたのかもしれない。
そんなことを想像してみると、モーケンの人々にも親近感が沸く。
「お前も海の男になるか」
テレビをぼんやり観ている長男に、思わずあほな台詞を投げてみたりするのであった。
今日の昼間、NHKスペシャルの再放送で「謎の海洋民族モーケン」が放映されていた。モーケンとは、ミャンマーからタイ、マレーシアにかけての沿海部に暮らす少数民族のことで、二十一世紀の現代もなお、陸に定住せず、船の上で生涯を過ごす、世界的にも稀有な人たちである。
NHKスペシャルではミャンマー南部の海域に住むモーケンの一家族に焦点を絞り、その生活の様子を高橋克実のナレーションで淡々と伝えていた。素潜りで深さ二十メートルに達する潜水能力や、懐中電灯の明かりだけを頼りに、銛一本で夜でも漁をこなすことなど、「海の民」ならではの一面を紹介する反面、現金収入に乏しく、かつ世界的な水産資源乱獲のあおりを受け、漁場が荒らされてしまっている厳しい現状が映し出されていた。
さて。私がなぜモーケン族に興味を持って、テレビ番組を見たかというと、この夏タイのプーケットを訪れたからだ。プーケットというと、東南アジア随一のビーチリゾート、日本からの観光客も多い島として有名であるが、一方でモーケンの人々が拠点とする村があることは、ほとんど知られていない。
私(および妻と長男)が訪れたプーケット・シレイ島のモーケン族の村の様子については、ホームページに載せているので、そちらを参照されたいが、タイにおいてもミャンマー同様、政府は定住化政策を推し進めており、伝統を受け継ぎ続けていくことは容易ではないようだ。
モーケンの人々は、英語では別名 Sea Gypsy (海のジプシー)と呼ばれている。考えてみると、定住化を強要され、為政者から睨まれてしまうのは、本家のジプシー(ロマ)も同様だ。さらに、ちょっぴり飛躍した話になるかもしれないが、私もかつて2年半ほど、住所不定の放浪生活をしていたことがあった。管理をしたい側からすれば、厄介な存在だったのかもしれない。
日本人は一般的に農耕民族だと思われている(自身もそう思っている)。しかし一方で、海洋民族でもあると私は思う。国内で泊を伴うフェリーなどに乗船すると、日本は海洋国家だなあとつくづく感じるときがある。特に沖縄や、伊豆諸島、小笠原方面で暮らしている人々などは、ひょっとするとかつては、モーケン族と同じように、船上に生まれ、船上で育つような生活をしていたのかもしれない。
そんなことを想像してみると、モーケンの人々にも親近感が沸く。
「お前も海の男になるか」
テレビをぼんやり観ている長男に、思わずあほな台詞を投げてみたりするのであった。
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