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砂漠の町、陸路国境を越えて(UAE&オマーン子連れ旅行日記その7)

(葉月一日)

 旅行者が集まるドバイの中心部や、リゾートエリアだけを訪れていても、面白くない。アラブ首長国連邦を、もっと縦横無尽に楽しもう。そう思ってドバイを飛び出し、内陸に出かけ、勢い余って国境を越えて、隣国オマーンまで行ってしまったという物語です。

 目指したのは砂漠のオアシス都市アル・アイン。アラビア語で「泉」を意味するそうです。

 ドバイのアル・グバイバ・バスターミナルから、中型バスでおよそ2時間、砂漠のハイウェイを疾走します。途中、建設途中のユニバーサルスタジオや、ラクダ牧場を見かけることができました。

 そして到着したアル・アイン。バスを降りての最初の感想は、もちろん「暑い」です。

 でも、ドバイの暑さとは少し違いました。ドバイは、蒸し暑い。でもアル・アインは、からっと暑い。そうです。内陸に来たため空気が乾燥していて、日差しは相変わらず強烈ですが、湿度が肌にまとわりつく感じがありません。日陰に入ると比較的過ごしやすいのです。

 ドバイからツアーでアル・アインに来た人は、アル・アイン博物館や宮殿、ラクダ市場などを見学して帰るそうです。でも、私たちはそんな定番のみどころを、結局1つも訪れませんでした。

uae32small.jpg


 バスターミナルで乗ったタクシーの運転手はアフガニスタン出身! 立派な髭のおじさんで、連れて行ってもらった先はヒル・ボーダー、オマーンとの国境です。アル・アインの一帯は国境線が入り組んでいて、隣接するブライミという町はオマーン領なのです。石油の採掘を巡って、以前はサウジアラビアも交えての領有争いがあったそうです。

 話はずれますが、UAEの北部へ行くとオマーンの飛び地が複数点在していて、オマーンの飛び地の中にさらにUAEの飛び地がある、というなんともややこしい場所もあるとか…。世界地図って複雑だ。

 国境越えの詳細については不明。事前に調べたところでは、簡単に越えられそうな感じもありながら、年々厳しくなっているという情報もありました。国境の町だけ自由に行き来ができ、さらに奥へ進んでいくにはビザが必要、というパターンは世界の色んなところで経験をしているので、たぶんそんな感じだろうと、なんとも適当な気分で突撃したのでした。

 国境の手前、『Oman↑』という素敵な道路標識があります。「オマーンに行くよ」という私の言葉に、きょとんとした表情の4歳長男。湿度が低いとはいえ、相変わらずの強烈な暑さにうんざりした顔の2歳長女。

uae33small.jpg


 国境ゲートは高速道路の料金所のような体裁、ひっきりなしに車がやって来ます。いったん停止し、また進んでいきます。スムーズに流れているように見えます。私たちは長女を乗せたベビーカーを押して、徒歩で通過しました。自転車で国境を越えたことは何度もあるけど、ベビーカーは初めてだな。

 と、係員に呼び止められ、出国オフィスはあっちだと、脇の小さな建物を教えられました。

 失敗だったのは、現金をほとんど持っていなかったこと。ドバイに戻る帰りのバス代と、水などを買うくらいのお金はあったのですが、国境を越えるパーミッション(許可)の手数料が必要だと言われ、ピンチ。手持ちのUAEディラハムでは足りない金額でした。情報不足。

 こんなとき、やっぱり頼りになるのは、現在暴落中(?)の米ドルです。私の財布には常日頃から、万一のときに備えての20ドル札と1ドル札が数枚入っています。1万円札や1000円札もありますが、こういうときには役立たず。その場にいたおじさんがディラハムに両替してくれて、無事許可のスタンプがもらえました。

 冷房が効いた出入国事務所、両親が手続きにバタバタしている間、長椅子に寝そべってくつろいでいたのは長女、係官の兄ちゃん(とても暇そう)と絶好調でじゃれあって遊んでいたのは長男でした。おいおい、もう少し緊張感持ってくれよ。

「バイバ~イ」

 係官の兄ちゃんに笑顔で手を振って、いざオマーンへ。


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