普天間問題と政権交代の意味

(卯月十六日)

 普天間、普天間、普天間。新聞もテレビも、ずーーっとそればかり。で、日米合意は結局元の辺野古に決まって、社民党の福島大臣が罷免された、鳩山政権は末期症状、というニュース。このニュース、表面的な流れだけを追っていくと、鳩山ダメだなあで終わるんだけど、色々見ていくと、相当裏があるように思える。

 戦後65年、アメリカがあって日本があった。戦争に敗れた日本はアメリカに占領されて、GHQがやってきて教科書はべた塗りされて、沖縄はしばらくの間アメリカ領で、そのときからの米軍基地が、今もそのまま残っている。

 政権交代するまでは、自民党と民主党、結局何が違うのか、よく分からないことのほうが多かった。今の民主党は、鳩山も小沢も岡田も、みな自民党出身だし。。。まあ、事業仕分けに代表されるような、天下りの問題とか、無駄な公共工事の問題が、自民党ほどのしがらみがなく、少しは良くなるんじゃないかくらいの感じで。

 でも。政権交代の意味は、もっと大きかった。いや、もっと大きくなるかどうかは、まだこれから次第で、迫ってきた参院選の結果次第では、また元にゆり戻ってしまうかもしれないのだが、たぶんこれは、戦後65年続いていた、アメリカがあって日本があるという、俗に言うアメリカ追従から、半植民地状態から、日本が立ち上がれるかどうかの、瀬戸際なのだ。

 普天間の話で言えば、辺野古にこだわっているのは、アメリカではなくむしろ、在日米軍がらみで、基地の建設工事とか、様々な補償関連で施設の整備などに使われる「お金」が利権となっていて、その利権をがっちり掴んでいる人々だ。自民党、防衛省、外務省につながる人々の抵抗が、相当に強いようだ。

 マスコミの抵抗も大きい。ほとんど報じられることのない民主党政権の改革は、記者会見の開放であり、クロスオーナーシップ規制の問題だ。

 記者会見の開放とは、従来記者クラブの参加メディア(新聞社、テレビ局など)しか大臣会見に参加するのが許されなかった状況から、外国メディアや雑誌記者、フリーランス記者も参加できるようになったことで、まだ全てではないが、首相官邸、外務省、総務省などの記者会見は、すでにオープン化されている。

 クロスオーナーシップとは、日本テレビ=読売新聞、テレビ朝日=朝日新聞のような、特定の大資本が独占的に複数のメディアを所有している状態を言い、欧米各国ではこれを禁止・制限している。民主党政権は、日本でも同様に、禁止の法制化を行おうとしている。

 もちろん、そればかりが原因とは言い切れないが、朝日も読売も産経も毎日も日経も、押しなべて普天間問題を大々的に取り上げ、鳩山政権が完全に末期症状であるように書き立てているのは、鳩山政権が続くと、今まで自分たちが積み上げてきた「マスコミ利権」が、天下り役員を抱える公益法人と同じように、「仕分け」されてしまうことを恐れているからにほかならない。

 朝日や毎日は、アメリカが作った憲法9条を守れと叫び、自衛隊の存在を否定した。読売や産経や日経は、日米安保が日本外交の基軸であるといい、アメリカにそっぽを向かれたら日本は生きていけないと主張してきた。左右それぞれの意見があって、健全な議論を戦わせてきたように見せかけて、実はどちらも、日本がアメリカに従属し続ける現体制を、支持してきた。

 朝日の言うことを聞いても、読売や産経の言うことを聞いても、結局日本はアメリカの掌の上で踊る。

 戦後、初めてその掌の外に出ようとしているのが、鳩山政権であり、政権交代の本当の意味だったのだろうと思う。もちろん、そんなことを正面切って報じるメディアは皆無だ(唯一、日刊ゲンダイがある)。

 まもなく参院選がある。鳩山政権の支持率は落ちる一方だと、いずれの大新聞も書き立てているが、自民党もさっぱりふるわないので、実のところどちらが勝つのかは、まったく分からない。しかし、戦後65年続いたアメリカ体制の下でがっちり利権を掴み、美味しい思いをしてきた人々は、政権交代の完結を土俵際でつぶそうと、ますます攻撃の手を強めてくることは間違いないだろう。

 美味しい思いをしてきた人々というのは、何も特殊な談合組織や、マフィアのような人たちではなく、霞ヶ関の中枢にいる人たちだったり、大手メディアだったり、産業界のお偉方だったりする。

 今まではそれでよかったかもしれない。アメリカが世界で一番強く、偉く、その庇護下で日本も経済成長を果たした。でも、そんな時代は終わったのだ。新しい時代に入ったことを認識し、日本は変わらなくてはいけない。そうでなくては、つぶれていく一方だ。

 普天間問題についての社民党の言い分は正しい。アメリカには沖縄から出て行ってもらえばいい。しかし、社民党の連立離脱は悪い話ではない。どこかで社民党を切らなければ、憲法改正ができない。歴史問題をとってみても、いわゆる自虐史観の社民党はダメだ。

 状況が錯綜していて、今後どのように展開していくのか分からないのだが、でも、前向きに考えていこう。この山を乗り越えれば、日本はきっと、いい国になれる。
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