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株式欄を熟読する妻は「おじいちゃん」か?

 雑誌「週刊ダイヤモンド」のWeb版に、「超 整理法」の著書として知られる野口悠紀雄氏が、コラムを連載している。その中で、「ウェブ隆盛時代に新聞の株式欄が生き残っている本当の理由」という記事が先日掲載された。

 その中で、氏はこう記している。
「私は、しばらく前から、「新聞の株式欄はなぜあるのだろう?」と疑問に思っていた。
 各銘柄の株価なら、ウェブでより早く、より大量のデータを無料で入手できる。翌日の新聞で初めて株価を見る人が、いったい何人いるのだろう。それにもかかわらず、新聞では、旧態依然たる株価欄がいまだに大きなスペースを占めている。つまり、ほとんど無意味なデータを提供するために、貴重な紙面を何ページも使っている。これは、惰性以外の何物でもないと思う」

 私は同感だった。我が家では新聞をとっている。そして私は多少だが株をやっている。しかし私は、分厚い新聞の中程を占拠している株式欄に、ほとんど目を通したことがない。政治面や国際面を読み、経済面をちらりと見て、次はワープするようにスポーツ面を目指す。だいたいみんなそうじゃないだろうか?

 では株価はなにで確認しているかといえばインターネットだ。もとよりネット証券を利用しており、売買もウェブ上だ。サブプライムやリーマンのお陰で、最近は画面を開く気もしないが。

 たしかにあの欄はいらない。でも、きっと高齢者で株をやっている人たちが毎朝熟読しているのだろう。だから新聞社も、重要顧客である高齢者層のために、株式欄を維持しているのだろう。私はそう思った。

 ところが、妻がこう言った。
「私は毎日読んでるよ、株式欄」

 なぬーーー。

(お前は老後の資産運用に熱心なおじいちゃんか!)

 思わず突っ込みたくなるのをこらえて、彼女の言葉の続きを聞いた。

「リーマンが破綻したときは、白抜き数字ばかりやった」

 白抜き数字? なんだそりゃ。分からない私は、彼女に聞いた。

「年間最安値の銘柄が、白抜き数字で表されるの。リーマンが破綻したときは、こればっかりやったよ」

 なんと! 私は全くそんなことは知らなかった。日経平均が年初以来の最安値を記録したことは知っていたが、各銘柄別に見ても、当然そうだったのだ。逆に、なぜか値を上げた銘柄がどれかということも、(知りたければ)分かったはずだ。

 そこで私はふと思った。たしかにウェブ全盛の時代である。しかし紙媒体には、紙なりの利点がある。その一つが情報の一覧性だ。新聞を広げると、大小さまざまな見出しがあって、色々な記事があって、その全てがとりあえず視界の中にどんと飛び込んでくる。それに対してウェブの場合、自分の興味のある話題しかクリックしない、となりがちだ。

 以来、私は株式欄も必ず目を皿のようにして熟読するようになった、というのは嘘だが、無駄だと思っていた同欄をちょっぴり見直した。そして、新聞には新聞なりの良さと役割があることを再認識させられたのであった。
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